【新NISAの葛藤】積立額を増やすべき?貯蓄ゼロから脱出した私が「あえて投資に回さない」と決めた本当の理由

みなさん、こんにちは!
40代・貯蓄ゼロから新NISAでの大逆転にひっそり挑んでいるパパベアです。

現在、我が家では夫婦それぞれ月3万円ずつ、合計で毎月6万円を新NISAの積立投資に回しています。貯蓄ゼロだった我が家にとって、毎月6万円を捻出するのは決して簡単なことではありませんでした。しかし、スタートして数ヶ月が経ち、ようやくこのペースが生活リズムの一部として定着しつつあります。

投資を始めて数ヶ月が経ちましたが、実は一番大きな変化は「投資の数字」ではなく、「普段の生活におけるお金への意識」でした。
「これ、本当に今買うべきものかな?」
「なんとなくコンビニに寄って使う数百円、もったいなくない?」
「サブスクの契約、本当に全部使っているっけ?」

こんな風に、家族全体のお金に対するリテラシーがじわじわと向上していった結果、以前に比べて無駄遣いが明らかに減ってきたのです。毎月、給料日前に通帳を見ては「今月も残高がこれだけか…」とため息をついていた我が家にとっては、これだけでも奇跡のような大進歩でした。家計の構造改革が、少しずつ身を結び始めているのを実感しています。

しかし、家計管理が上手くいき、ほんの少しだけ手元に「余剰金」が見え始めてきた今、私は新たな壁にぶつかっています。

「この浮いたお金、新NISAの積立額に回してスピードアップするべき? それとも、あえて投資せず手元に残すべき?」

今回は、投資初心者なら誰もが一度は陥るこの「増額の誘惑」と、我が家の台所事情、そして脳内で繰り広げられた激しい葛藤の裏側を包み隠さずお話しします。

目次

悪魔の囁き:「1円でも多く市場に投げ込め!複利の力を最大化せよ!」

家計管理を頑張ったおかげで、毎月の生活費に少しだけ「余白」が生まれました。金額にすれば、毎月数千円から、調子が良い月で1万〜2万円ほど。以前の我が家なら、あればあるだけ外食や買い物で消えていたはずのお金が、口座にポツンと残っているのです。

これを見た「投資に目覚めた自分」が、耳元でこう囁くわけです。
「おい、この浮いたお金を新NISAに乗せれば、複利の効果でもっと早く目標額に到達するんじゃないか?」
「40代からの遅いスタートなんだから、一刻も早く、1円でも多く市場にお金を投じるべきだろ!時間が味方してくれないんだから、入金力でカバーするしかない!」

確かに一理あります。投資の世界では「元本の大きさ」と「時間の長さ」が正義です。少しでも投資額を増やせば、将来の資産形成のスピードが加速するのは間違いありません。スマホで資産運用のシミュレーションツールを叩いて、「もし毎月の積立を1万円増やしたら、20年後はこれだけ増える…」なんていう右肩上がりのきれいなグラフを見てしまうと、今すぐにでも証券会社のページを開いて増額ボタンをポチりたくなります。。

募る焦りと「もったいない精神」の罠

しかし、ここでさらに激しい葛藤が生まれます。

新NISAには、生涯で1,800万円という大きな非課税投資枠が用意されています。40代から始めた我が家にとって、この枠を最短で埋めることは、老後資金の大逆転に向けた絶対条件のようにも思えていました。
SNSやネットの投資コミュニティを見渡せば、「毎月10万円積立しています!」「夫婦で満額埋めています!」という景気の良い声が溢れています。そうした情報に触れるたび、「うちももっと頑張れるはず」「非課税枠を使い残すのはもったいない」という焦りが、胸の奥でチクチクと刺さるのです。

「ここで現金を眠らせておくのは、機会損失(本来得られるはずの利益を逃すこと)ではないか?」
「銀行に預けていても利息はほぼゼロ。それなら、一刻も早く市場という名の『お金のなる木』に植え替えた方が賢い選択なのではないか?」

そんな効率主義の考え方が頭をもたげ、投資額を増やしたいという欲求は最高潮に達していました。

現実の壁:ボーナスすら右から左へ消えていく「永遠の綱渡り」

ですが、調子に乗りかけた私の頭を、もう一人の現実主義な自分が冷ややかに殴りつけてきました。

「おいおい、格好いいことを言っているけど、それをやったら、これまでと何が変わるんだ? またあの『終わらない綱渡り生活』を続けるつもりか?」

その言葉に、私はハッとさせられました。実は我が家、これまで税金や保険といった「予測可能な特別費」の支払いを、すべて【ボーナス】でなんとか帳尻を合わせてクリアしてきたのです。

夏と冬、まとまったボーナスが入るたびに「よし、これで少しは一息つけるか…」と思うのも束の間。待っていたかのように自動車税、固定資産税、年払いの保険料、車検代の請求書が次々と押し寄せます。結局、入ってきたボーナスはそれらの支払いで右から左へと文字通り「一瞬で消去」されていきました。

本来なら、ボーナスを使って家族で旅行に行ったり、ちょっと美味しいものを食べたり、古くなった家具を買い替えたり、そんな風に生活を豊かにすることに一切使えなかったのです。ただただ「過去の未払い(のようなもの)」を清算するためだけにボーナスが消えていく。

結果として、毎月の給料口座はカツカツ、ボーナスが入って口座に余裕があるのも一時的。新NISAの数字だけが綺麗に積み上がっていくけれど、現実の生活は常に薄氷の上を歩くような「貯蓄ゼロの綱渡り状態」が継続していく……。

「こんな状態、絶対に健全じゃない。どこかでこの流れを断ち切って、根本から考え方を改めなければいけない」そう強く、心の底から思うようになったのです。

結論:焦って増額はしない!「税金・保険用のプール金」が最優先

脳内会議で激しいディスカッションを重ねた結果、私が行き着いた結論はこれでした。

「今は絶対に新NISAを増額しない。多少の余剰金ができたら、それは税金や保険、急な出費のために全力で『現金』としてプール(貯金)する!」

一見、投資のスピードを遅らせる弱気な選択に見えるかもしれません。「せっかくの新NISAという非課税枠があるのに、もったいない」と思う方もいるでしょう。

しかし、貯蓄ゼロからスタートした我が家が、10年、20年と持続可能な資産形成を行うためには、これが「絶対に外せない正解のルート」だと確信したのです。そう決断した4つの理由を深掘りして解説します。

現金プールを最優先にする「4つの理由」

①「予測可能な特別費」は、毎月の家計簿を簡単に破壊するから

人生、毎月同じだけの出費で収まるわけがありません。家計簿の「毎月の生活費」の枠には収まらない、以下のような【特別費】が必ず定期的に襲いかかってきます。

・自動車税や軽自動車税(毎年5月)
・固定資産税(持ち家の場合、年4回など)
・年払いにしている各種保険料
・突発的なイベント・交際費(冠婚葬祭、帰省費用、子どもの進学準備など)

これらは「いつか必ず発生する出費」です。手元に現金が1円もない状態でこれらがやってきたらどうなるか。せっかく新NISAで育てている資産を、市場の調子が良いか悪いかに関わらず、泣く泣く取り崩して支払いに充てる未来が簡単に想像できてしまいました。それでは本末転倒です。

② 家電の故障や体調不良など、「予測不可能なリスク」に備えるため

特別費だけでなく、人生には「まさか」の坂が隠れています。

・冷蔵庫や洗濯機、エアコンが突然壊れた(10万〜20万円の急な出費)
・家族が体調を崩して入院し、医療費がかさんだ
・会社の業績悪化で、突発的に収入が減ってしまった

貯蓄ゼロの状態でこれらが起きると、一発で家計は破綻します。「投資は余剰金で行うもの」という大原則がありますが、生活防衛資金(現金)がない状態での投資は、余剰金ではなく「命金」を賭けているようなものです。

③ 投資の「暴れ馬」と付き合うための心の安定剤が必要だから

我が家の新NISAのポートフォリオには、値動きの激しい、いわゆる「攻めの銘柄」も含まれています(FANG+など)。市場が良いときは目を見張るような爆益をもたらしてくれますが、一度トレンドが逆転したときの暴落っぷりは、投資初心者には胃が痛くなるほどの恐怖です。

もし手元の現金がゼロの状態で、新NISAの資産がガツンと目減りしたらどうなるでしょうか。「今、車が壊れたら本当に終わりだ」「明日会社をクビになったら生きていけない」という現実の生活不安と相まってメンタルが崩壊し、最悪のタイミングで狼狽売り(パニック損切り)してしまうリスクが跳ね上がります。

「最悪、口座にこれだけの現金があるから、今すぐ市場が半分になっても生活はビクともしない」という安心感があってこそ、長期投資という航路をブレずに進み続けることができるのです。

④ 資産形成には「絶対に間違えてはいけない順番」があるから

家計再生のステップをロジカルに整理すると、本来の順番は以下のようになります。

STEP
家計管理

無駄遣いを減らし、毎月の収支を黒字化する(★今ここをクリア!)

STEP
生活防衛

急な出費や数ヶ月分の生活費に耐えられる「現金の盾(プール金)」を作る(★現在地はここ!)

STEP
資産拡大

土台が固まった上で、余剰金を新NISAに全力投入して増額する

私はステップ1をクリアした嬉しさのあまり、ステップ2をすっ飛ばして、いきなりステップ3のボリュームを上げようとしていました。基礎の土台(現金プール)がグラグラのまま、上に大きな建物(投資)を建てようとしたら、いつか大きな地震(暴落や出費)が来たときに建物ごと倒壊してしまいます。まずは強固な土台作りが先決です。

これからの我が家のマイルール

というわけで、我が家の次の一手は「新NISAの積立額は現在の夫婦で月6万円を死守しつつ、家計改善で浮いたお金はすべて別口座に『特別費・生活防衛金』として隔離して貯める」に決定しました!

まずは直近1年間で確実に発生する税金や保険代のミニマムな総額を計算し、その分のプール金を最速で満タンにすることを目指します。新NISAの増額を考えるのは、その現金の盾がカチッと固まってからです。

投資額の多さだけを競うのが資産形成ではありません。「攻めの新NISA」と「守りの現金プール」、この2つのバランスが整ってこそ、我が家が目指す『最高の好循環』が本当に完成するのだと信じています。

同じように「もっと投資に回したいけれど、手元の貯金がなくて不安…」と葛藤しているパパママさん。焦る必要はまったくありません。まずは手元の盾(現金)を一緒に強くして、絶対に負けない投資の土台を作っていきましょう!

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

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